芦澤・平沼:こんばんは。
北川原:どうも、こんばんは。
平沼:よろしくお願います。 今日は北川原さんが大阪にお泊りになられますので、会場が許すところまで延長しても良いという。
それでは早速、簡単に自己紹介をお願いしていただいても良いですか。
北川原:あ、自己紹介。さっき紹介されたばかりで、どうしよう。自己紹介と言っても…大阪とか、東京とか、都会がとても苦手な人です。以上。(笑)
平沼:そうですか。
芦澤:あぁそうですか。
印象からすると、都会派な感じなんですけども。
平沼:うん。うん。
北川原:見かけだけかもしれない。(笑)
平沼:え、どんな少年時代を過ごされていましたか?
北川原:ちょっと映そうかなぁ。今映っているのは、蝶の標本なんだけれど。僕は小学校1年生頃に、シータテハって言うね、チョウを捕まえたんだけど、その羽の裏にアルファベットのCって銀色で文字が書いてあるんですよ。まぁ専門家の間では珍しくないんだけど、皆さんは多分あんまり知らない。ちょっと、チョウ採集に目覚めて、小学校6年生まで、学校に行かないで、夏はほとんどチョウ採集。それで、標本箱100箱ぐらい。
平沼:えっ!100箱!?
北川原:今ここに映っているのは、キベリタテハですね。それから、2番目のはルリタテハ。これ確か捕まえたの、もうね50年前です。この標本、全部僕が10歳、11歳の頃なので、50数年前くらいですね。全然色褪せない。変わらない。
平沼:あっ、その当時のままってことですか?
北川原:うん。その当時のまま。
これは、ついこの間撮った写真です。
芦澤:でも全部今でも大切に、保管なさっているんですね
北川原:50年経っても全然変わらない。建築とえらい違います。
平沼:あははは(笑)。
芦澤:ははは(笑)。
平沼:どこで捕っていましたか?
北川原:これ長野県です。
平沼:あっ、地元で。
北川原:僕は、長野県をあちこち行ってですね。ほとんど長野県内ですね。
芦澤:ご自宅は長野のどちらだったのでしょうか?
北川原:今日小布施堂の市村社長もいらっしゃるんですけど、その近くのね、千曲市というところです。昔は更埴市って言ったんだけど、今千曲川の千曲をとって千曲市になっていて、そこになんかね、平安時代の終わり頃、京都から島流しにされたらしくて。
芦澤:へぇー。
平沼:へぇー。
北川原:僕はよく知りませんが、僕の実家はその千曲市ですね。(笑) |