平沼:こんばんは、平沼です。今日はどうぞよろしくお願いいたします。
芦澤:よろしくお願いします。
平沼:さっそくですが、簡単に自己紹介をしていただいてもよろしいですか。
内藤:内藤です。って、いうくらいでもいいのですか?
平沼:あっ。(笑)はい、あのもう少しお聞かせいただけると…。
内藤:あっ、そう?(笑)
あの、私はみての通りのままのこんな人間で、あんまり表裏はないかと思っています。今日は大阪なので、アウェーかなって感じがしています。あと今日は、僕の盟友というべきでしょうか。川崎和男さんが会場にきておられて、いざとなったら発言するぞ!と言っています。(笑)
平沼:川崎先生にお越しいただいて、それも楽しみなんです。でも、アウェーだなんて、とんでもありません。どうか地元のようにお話しください。
内藤:はい。じゃあプログラムに乗りましょう。
平沼:はい、どんな少年時代でしたか?
内藤:僕ね、本当にダメな少年時代だったのです。この話はですね、たくさんの人を勇気付けると思うのですが、小学3年生の通信簿で、「いつも悪ダクミの最後に加わって逃げ遅れて立たされる」って書かれていた。だいたいそういうタイプなんですよね。割を食うっていうかね。
平沼:本当ですか?
内藤:ほんと、そうですよ。わりと、ぼーっとしていた。 要領よく生きるってことに関しては、極めて不器用だと思います。
平沼:なるほど!っていってしまいそうですが、騙されないようにしないといけません。
でも仮に、そんな不器用な少年時代を過ごされていて、なぜ建築をしようと思われたのですか?
内藤:これにはね、いろんな訳が有りましてですね。 みなさん普通、何しようかって高校時代に考えるわけじゃないですか。親戚には医者がいたりして、医者ってどういうもんなの?とか、法律やろうかなって思ったこともあったんですけど、どうもしっくりこないなと。で、母の実家の隣に、僕が夏休みのときにほとんどそこで宿題やっていた家があって、そのおじさんがどうも建築家らしいと。それで、そのおじさんの所に聞きに行ったら、「建築って雑学だから、勉強していれば、建築家になれるかもしれないし、クリーニング屋さんにもなれるかもしれないし」って言われて、あー、建築はなんでも出来るんだと思って。それでこの人がですね、山口文象っていう人で、大学にはいって歴史の教科書にどうもこの同じ変な名前が乗っていたので、これはあなたですかって聞いたら、そうですっていうから、(笑)
平沼:へぇ。
内藤:それでまぁ、本当にやるつもりがどこまであったかはともかくだけど、やってみようってことで取っ掛かりました。なかなか、本気でこれを一生の仕事にするとは思えなかったですけども。
平沼:なるほどー。 |