2 1 7[ nie - ichi - nana ] 第6回

日 時 :2011年 5月 27日 PM 7:00〜
会 場 : インターオフィス大阪支店 / ショウルーム

ゲスト : 五十嵐淳
対 談 : 芦澤竜一 平沼孝啓

平沼:こんばんは。

芦澤:こんばんは。

平沼:前回の217は3月11日の開催だったんですが、ちょうど震災が起きた日だったんですね。僕はそのとき大阪の事務所にいて、揺れは感じましたがそんなに大したことはないだろうと思って、予定通り217の会場に出かけたんですね。前回は淀屋橋にある大光電気さんで場所をお借りしたんですけども、淀屋橋に着いたら号外が出ていて、震災の悲惨な状況がすでに一面に掲載されていました。それから約2ヶ月たって、今の被災地の状況が徐々に見えてきていますが、今年は僕たちよりも年代の高いゲストをお呼びして、こういった社会背景を含めた建築のあり方を伺いながら、ゲストの方の作品性に迫っていきたいなと思っています。今年も6回?

芦澤:そうですね。6回です。頑張っていきましょう。だんだん年齢が上がっていく予定ですよね。

平沼:そうですね。そういえば芦澤さん、スペインで世界の被災地の状況を紹介するイベントをやられてましたよね。どうでしたか?

芦澤:簡単にご説明しますね。気仙沼に高橋工業という会社があるんです。伊東豊雄さんのせんだいメディアテークや、石上純也さんの作品をやられてる会社なんですが、東日本大震災で被害を受けられていて。僕の知り合いの陶器さんという構造家の方が、高橋工業に義援金を集める活動を始められて、かなりの建築家が義援金を集めて届けたんですね。その活動の一環として、スペインで建築設計事務所をやられている僕の知り合いが、何かやりたいって言ってくださったんです。それでいまの被災地の状況を、スペインに伝えるようなイベントをやりました。滋賀県立大学というところに、陶器さんと僕とスペイン人が行って、被災地の状況をお伝えしました。スペイン時間の夜7時にスタートして3時間のイベントだったんですけど、日本時間だと朝1時スタートなんですよね。急にやったので、あまり人は集まらなかったんですけど、40人くらい来てくれました。スタートが遅かったので時間をもてあましてしまって、少し飲みながらやったらかなりしんどかったです。おかげさまで、少しですけどスペインの方からも義援金が集まって、それも含めて高橋工業にお届けしました。その後も継続的に支援活動はしてるみたいですね。

平沼:海外メディアでの日本の震災の取り上げられ方を見ると、日本が壊滅したくらいの勢いで捉えられてるところもあって、そのあたりの反応はどうでしたか?

芦澤:そうですね。やっぱり相当ひどいと思われてるみたいですね。原発の問題もあるので、お前ら大丈夫か?みたいな、かなり心配してくれました。でも、その後も気仙沼に行って、実際の被災した状況と、復興しようとしてる姿を記録して届けてたので、もう少し落ち着いて見られるようになった感じがします。こういう活動が継続的にできるといいですよね。217でもやりますか。

平沼:そうですね。今日のゲストの五十嵐さんにもそのあたりをお聞きしたいと思っています。では、五十嵐さん、よろしくお願いします。

五十嵐:よろしくお願いします。

芦澤:よろしくお願いします。

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