山崎:すみません、じゃあお時間を頂いて。ありがとうございました。昨日たまたま僕は北海道の帯広の方で仕事がありまして、かねてから象設計集団の方々の活動と、僕はランドスケープの勉強をしてたので、一緒にやっている高野ランドスケーププランニングにもすごく興味があって、たまたま帯広近くだったっていうことがあって、急遽連絡させていただいて事務所にお邪魔をしました。

樋口:こんなんですね。

山崎:ああ、その写真送ったね。僕の左側にいるのが高野さんですね。右側にいるのが、今の象設計集団の代表されている岩田さん。とっても親切な方で、いろいろ案内していただきました。もともと、この小学校の方に、東京の中野から引っ越されたときは、最初ここに2つの事務所が入っていたらしいですね。ものすごい、だから混雑していたっていう話を聞きました。今は、象設計集団さんは別のところに2回くらい移転をして、違うところにいるということでしたけれども。いろんなことを教えていただいて面白かった。1つお聞きしてみたいなと思うのは、僕自身がコミュニティーデザインっていう、ワークショップなんかをよくやる仕事をよくやってるんですけど、さっき説明していただいたワークショップっていうのは、基本的に作るワークショップで、今、巷でよく言われるワークショップってむしろ考えるワークショップが多いですよね。僕のところから向かって左側にいる高野さんは、それを両方やられているんですけども、むしろランドスケープの設計の中に地域の人達の意見を取り込んでくるワークショップっていう、考える方のワークショップをよくやられていて。象設計集団さんはそことすごく近いところで、でも、むしろ体が考えるっていう作る方のワークショップをやられている。樋口さんから見て、高野さんとか、あるいは頭で考えるようなワークショップってどういう風に見えるものなのかなあ、という辺りの話をちょっと聞かせてください。

樋口:やっぱりね、ワークショップで一番の醍醐味は労働。働くっていうか身体を動かすこと。頭を使うんなら十勝でやんなくていい。大阪とか東京の人間は、貧しいでしょ、空間が。スペースがない。だから、頭でしか考えられない。そういうのはくだらない。

山崎:はい、ありがとうございます。

平沼:すみません、ありがとうございます。それと僕、重村さんに一言何かいただきたいなと思ってるんですけどいいですか?

重村:何をしゃべるの?

平沼:一つ何か質問を、樋口先生に頂いてもいいですか?

重村:質問することは無いよね。

平沼:ははは。

樋口:全然ないし、答える意思もないね。

重村:なんかもう、ほとんど繋がっちゃってるからさ。だから右手から左手に質問なんかないでしょ? そういう感じだ。

平沼:今日の様子はいかがでしたか? いつもと一緒な感じですか?

重村:いや、それなりに新鮮に聞きましたよ。

樋口:それなりに、は余分。

重村:ただ、思い出したのは、麹町で一番最初に象設計集団つくった時に、なんていうのかな、仕事をするんだけど、次々に建たないわけね。僕たちどうやって生きてたんだかわかんないけど、それすごく楽しかったんだよ。仕事がない状態がものすごく面白くて、朝来て、今日まずどう過ごそうかと。それでいろんな、みんなで面白いことを考えるわけ。今日はヤナセで遊んでみようかとか。社長とか専務とか、みんなで決めて、それでヤナセに電話かけて、ちょっとベンツに興味あるんだけど。(笑)そうすると、バーっと来るじゃない?

平沼:営業マンが?

重村:営業マンが来て、それで試乗させてくれたりするんですよ。そのときに専務とか社長とかいないと格好つかないでしょ? そうゆう遊びをしたりさ、

平沼:社長になって専務になられてって?

重村:そうそう、そういう面白いことばっかり考えてたね。

平沼:ははははは。

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